サロンでカウンセリングをしているとたまにこういう事を言われます。
「前に美容師さんにショートは似合わないって言われたんですよね〜…」
とか、
「前髪は切らない方が良いと言われた」
など、美容師さんによってセーブされた事をお客様が気にされていて、それによって思い切れない事があるようです。
美容師の方なら聞いた事があるかと思います。
自分は気にしないようにしていますので、ずっと黒髪だったのをカラーする時に止められた事がありますが、今ではまっキンキンです。笑
こっちの方が良いと言ってくれる人も居ますので、今はこれで良いと思っております。
今日の出来事は、美容師としてお客様に伝える際には気をつけないとな〜と改めて感じましたので、残しておきたいなと思います。
ロングヘアのお客様。
艶のある綺麗な髪ですが、根元に癖があり、やや硬い感じがしました。
どうやら縮毛矯正がかかっている様でした。
その方はもう20年もロングヘアで、どの美容室に行っても「髪が膨らむから切らない方が良い」と言われ続けたそうです。
中には10年通ったサロンもあるそうなのですが、そこの担当の方も同じ意見だったそうです。
「もうロングに飽きました。」もう我慢出来なくなり違うサロンに来て下さったそうです。
「切りたいんですけど、どうでしょうか……?」
やや不安そうでした。
初めてのサロンで、また同じ事を言われるのでは…。切って失敗されても落ち込みますからね。
不安で当然です。
基本的には切りたいという方の気持ちは断わらないようにしております。
失敗したら美容師の責任。ただそれだけです。
癖のある方の髪は、綺麗に収まるのかは切ってみないと分からない。というのが本当のところなのですが、そこは自分を信じて切ってみるしかありません。
お客様には自分の不安は見せない様にしております。笑

濡らすと綺麗な髪なのですが、髪をめくると根元に癖があるのが分かります。

クセとストレートの複合なので、中途半端に切ると肩でハネると感じました。
という訳で、思い切ってボブに。

ブラシやヘアアイロンは使っておりません。
お客様のほとんどはドライヤーのみなので、ドライヤーで乾かしただけです。
その髪によってコツはありますが、ご自宅で出来るようにお伝えさせて頂いております。
このくらい収まるなら「諦めずに切って良かったな」と感じて頂けると思います。

(決して写真映えするヘアスタイルでは無いかもしれませんが、扱いやすく、再現性が優先されるべきケースかなと思います。)
良くも悪くも、お客様は美容師の言う事だからと信用して下さる方が多いので、
「出来ない」
「似合わない」
「止めておいた方が良い」
ではなく、
「もしされるのであれば、こういうのはいかがでしょうか?」
とお伝えするように気を付けようと思いました。
年齢によって髪質が変わったりもしますので、
昔言われた事なんて気になさらず、より良くなる為にどんどんチャレンジしましょう!
京都 北山サロン SAIen. 那須
留言